1on1を始めたものの、毎週「最近どう?」「特に問題ないです」で終わってしまう——新任EMがよくぶつかる壁です。この記事では、現役EMの視点から、1on1で何を話せばいいか迷わないための質問テンプレートを、目的別に整理します。
1on1の目的を最初に決める
テンプレートを使う前に大事なのは、1on1を「進捗確認の場」にしないことです。進捗はタスク管理ツールやチャットで十分把握できます。1on1の本来の目的は、チャットや会議では出てこない本音・違和感・キャリアの話を拾うことです。この前提がないと、テンプレートを使っても表面的な質問で終わってしまいます。
初回1on1で聞くべき質問
新しく1on1を始めるメンバーには、まず相手を理解するための質問から入ります。
- これまでのキャリアで一番やりがいを感じた仕事は何ですか
- 逆に、これはもうやりたくないと感じた経験はありますか
- 1on1に期待すること、逆に「これはやらないでほしい」ことはありますか
- フィードバックは直接的にほしいか、オブラートに包んでほしいか
定例1on1で使える質問テンプレート
2回目以降は、以下の4カテゴリから2〜3問を選んで聞くと、話が広がりやすくなります。
業務の状態を知る質問
- 今の業務量は多すぎず少なすぎず、ちょうどいいですか
- 今週、一番時間を使った作業は何でしたか。それは本来やるべき仕事でしたか
- 誰かに相談したいけど、相談できていないことはありますか
人間関係・チームの空気を知る質問
- チーム内で、やりづらさを感じる場面はありますか
- 他のメンバーの仕事ぶりで、気になっていることはありますか
キャリア・成長を知る質問
- 半年後、どんなスキル・経験を持っていたいですか
- 今の仕事は、その方向に近づいていますか
マネージャーへのフィードバックを引き出す質問
- 私(マネージャー)のサポートで、足りていないと感じることはありますか
- もっとこうしてほしい、という要望はありますか
最後の「マネージャーへのフィードバックを引き出す質問」は聞きにくいものですが、定期的に聞き続けることで、少しずつ本音を話してもらえるようになります。1回聞いて何も出てこなくても、続けることに意味があります。
やってはいけないこと|詰問・沈黙への焦り
質問を並べて機械的に聞いていくと、詰問のような空気になりがちです。1つの質問に対して、相手が考える沈黙の時間を焦って埋めないこと、そして聞いた話に対して評価や説教をしないことが重要です。1on1は「聞く」場であって「話す」場ではありません。
新任EM全般の動き方については未経験からEMになったら最初の3ヶ月で何をすべきかでも整理しています。
まとめ|テンプレートは「話のきっかけ」でしかない
- 1on1の目的は進捗確認ではなく、本音・違和感・キャリアの話を拾うこと
- 初回は相手を理解する質問、定例は4カテゴリ(業務・人間関係・キャリア・マネージャーへのFB)から選ぶ
- 沈黙を焦って埋めない、評価や説教をしない
テンプレートはあくまで話のきっかけです。慣れてきたら、相手やその日の様子に合わせて自然に質問を変えていくのが理想的な運用です。
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